システム
 
[画面構成]
まず、下の画面にマウスを乗せてみてください。



通常画面の機能は、本文のテキスト位置を示す [パラグラフ] と、

そのパラグラフを移動するための [スフィア]

実際にマウスで振ることのできる [ダイス]、 しおりや指代わりに使える [タブブックマーク]

そしてテキスト内の特殊用語を説明する [TIPS] で構成されています。
 
[パラグラフ]
画面左上にある数字が、現在のパラグラフ位置を示しています。


ゲームのキモ1。まずこのデジタライズド・ゲームブックにおけるすべてのシナリオは、

基本的にこの“パラグラフ”と呼ばれる章番号により管理されているということ。

オープニングは『001』番、エンディングは『512』番、エッチなシーン『069』番。

そんな感じで、すべてに番号が付与されているのです。
 
[スフィア]
ゲームのキモ2、[スフィア]

基本的な役割は、入力された [パラグラフ] に跳ぶ。それだけ。



大抵のパラグラフには画面の末尾に指示行があります。

「右の途を選ぶなら023へ。左の途を選ぶなら412へ。」


右へ? 023と入力。左へ? 412と入力。

あるいは好きな番号を入力してもいい。123と入力してもいい。111と入力してもいい。 100? 200? 014?


つまりスフィアはオン・デマンド選択肢。マンガのページをめくるように。ネットのリンクを跳ぶように。

いつでも何処にでも移動が可能。

なぜなら前述したように、『このゲームのシナリオは、すべてパラグラフで管理されているから』。

このゲームの主導権は、常にあなたが握っているのです。




かんたん。

[スフィア] の数字のうえにカーソルをもっていき、マウスのホイールをクルクルと回します。

[スフィア] の表示数値がクルクルと回ります。

ジョウント(ジャンプ)したい番号が決まったら──マウス左をポチッ。終了。


それすら面倒とあらば、選択肢の指示行を直接マウスクリックでも──簡単に移動可能。

お好きな方でどうぞ。




間違って開いたページをそのままなんとなく読んでしまったり、

過去のページに戻って「ああ、さっきのこれはこう云う意味だったのか」と伏線を自分で拾ったり。

マンガや小説、ネットじゃ当たり前のことですよね。


アリじゃないでしょーか。
 
[ダイス]
さて、このゲームの第3のキモ。ダイスキャストについて。

基本的にいつでも、マウスのホイールボタンを押すとマウスにダイスが2個、吸着します。
(もう一回押すと1個。もう一回押すと2個とも定位置に戻ります)

直接クリックしても問題なし。1個だけ振るならお好きなほうを、2個振るのなら2つのダイスの真ん中でクリック。



吸着した後、マウスの左ボタンでしっかりとダイスをホールドします。



そして、マウスを好きに動かして勢いをつけ……ボタンを放す!

ダイスがあなたのつけた加速により画面を転がります。




さて、出目が出ても、それに従うかどうかはあなたの自由。

そもそも指示に従ってサイコロを振るか振らないかすら、あなたの自由なのです。


気に入る目が出るまで何回でも振っていいし、

自分ルールを作ってもいいでしょう(3回まではやり直してよし、とか)。

めんどくさかったら振らないで移動してもいいでしょう。


個人的には、ころころー、ころころーと。

ゲームのテキストを読みながら無駄に転がしてみたりしてもらえると、僥倖であります(笑)。




ええ。つけますとも。



本物の限定6面ダイス×2個
(現在某国にて極秘製作中)


ですので、画面のダイスではなく本物のダイスをお手元で振っていただいても、臨場感があってよろしいかと存じます。

いや、臨場感もなにも。

また、俺はそんな素人じゃねえぜ、というそのスジの方に至っては、

思うさま慣れ親しんだMYダイスなどを振っていただいても、素敵ではないかと思う次第であります。


というかダイスどころか


パッケージには

・オリジナルリアル六面ダイス [赤][緑] 2個

・交換用DVD特製スリーブ5点セット

・DVDトールケース

・冒険用キャラクタステータスシート

の9点数がゴッソリ封入。

デビュー作なのでもうギリギリ一杯です。収入もないのにおまけでお金使いすぎです。
 
[タブブックマーク]
メイン画面の右上にあるのが[タブブックマーク]



左クリックメニューから現在のパラグラフを記憶し、

該当番号のタブをクリックすることで瞬時にメモしたパラグラフへ移動します。

つまり栞ですが、このゲームでは、概念的にはクイックセーブ、クイックロードにあたると云ったほうが簡単でしょうか。




右端のボタンに移動した履歴が残っているので、うっかりどっかりミスをしても大安心。

忘れん坊にも好評です(?)。



[小コラム]
指ブックマークの王

[ユビぶっくまノオウ]

昔、ゲームブックと呼ばれる形式の本物の本(ゲームスタイルの小説ですね)があった頃。

僕は、ページに指をはさんでズルをしながら遊ぶ子でした。

選択肢の数だけ指をはさみ、全部覗いてから一番良さそうなのを選んで進むのです(姑息)。足まで挟んだこともある(衝撃の告白)。

間違って放して読んでる場所わからなくなったり(罰)。


この企画においても、当初はキーボードのキーに指を置くことでその置いたときのパラグラフを記憶し、

放したときにそこへ戻るという指ブックマークが実現できないかと考えたのですが、

残念、現在の一般マシンはハード的に一度に4個のキーしか認識できない。


不満すぎる!!(あと解りにくい・笑)

……そういうワケで、指ブックマークは夢と消えまった。


まあ、正直タブブックマークになってこっちのほうがシステムとしては洗練されたと思いますが(笑)。
 
[TIPS]
例えばテキストを読み進んでいて、

ふとテキスト内に、通常とは違った色で表示されている文字列(単語)の存在する場合があります。

これがTIPS [ティップス] です。


そのまま無視して読み進んでもらってもかまいませんが、

このTIPSをマウスで選択、クリックすることで、ウィンドウが開きその単語の補足説明を読むことができます。


ゲーム中に拾ったTIPSはそのままいつでも読めるようにコレクションされますので、

蠅声の王 [サバエノオウ] の世界を、より深く娯しむことができます!
 
[戦闘時スフィア]
グールが現れた!

戦闘時、スフィアは移動のみに使用されるノーマルスフィアから赤く明滅するバトルスフィアへと変化します。



ダイスを振り、このバトルスフィアに敵への算出ダメージを入力!



画面効果と共に、敵のHPから入力値が直接マイナスされます。


つまり……。

ここでも、まじめに戦うか戦わないかはあなた次第。

エラい数値を入力してしまえば一撃で戦闘は終了しますし、それすら面倒であれば

「勝った場合 ── 負けた場合」

の選択肢をクリックして移動してしまってもオールOK。

たまーにちょっとズルしたり、たまーにちゃんと戦ってみたり。お好みでどうぞ。

[小コラム]
ブン投げの王

[ぶんナゲノオウ]


うっかり誤解をうけると恐ろしいまでにユーザさんに判断をブン投げた今回のシステムですが、

その中でも一番凄いブン投げは、

主人公キャラのHPを、皆様ユーザ側で管理していただくことでしょうか。


パッケージにはもれなくキャラクタステータス用紙が添附されており、

その用紙に自分のHPをメモることでゲームは進行します。


アイテムやTIPS等はセーブデータに反映し保持しますが、HPのみ保持しません。


なぜかというと完全自由移動というこのゲームの性質上、キャラクタのHPをシステム側で管理してしまうと、

現HPではクリアできない場所に移動してしまうなど、

ハマりや矛盾がすごい勢いで発生してしまうからです。


ですので今回はHP管理を、ゲームブック的な要素としてあえて投げることにしました。

面倒ならやらなくていいし、実際そんなに面倒でもないので、遊びたい人はやってくれるだろう、と……。


ちなみに僕は、気分次第派
(やったりやらなかったり)でした (笑)。
 
[2005年12月24日 一部改定]


 
Copyright © Lost Script. All Rights Reserved.
18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください