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誘惑をのがれる唯一の道は、誘惑に屈することだ。
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■エス[Es]
コードネーム。 本名不明。
農林水産省消費・安全局衛生管理課、特殊防疫対策班。 通称 “化け物屋敷[スプークハウス]”
のハンター。
吸血鬼(元人間)。スプークハウスに捕縛され、ロトシックスの投与により太陽の下を歩ける特殊な[デイウォーカー]吸血鬼となる。
ただし視神経を太陽の光から護る為、
抗紫外線対策にいつも強化ルテイン錠(カロチノイド系抗酸化ファイトケミカル濃縮剤)のカプセルをかじっている。
なおスプークハウス所属のハンターは、
OPSとは違いハンターの独断によるハンティングが許可されているため、独自行動をとるものが多い。
その代わり脳内をはじめ全身に “アンチヘイフリック” と呼ばれる一種の時限式致死性プログラムが埋め込まれており、
自由生存に制約を受けている(一定期間内に本部に戻り処置しなければ死に至る)。
武装は対霊処理された特殊弾を発射する45口径拳銃 “悪機[あくき]”。
また、日本刀 “八咫[やあた]” をもつ。
デイウォーカーとしての能力と引き換えに睡眠を失い、重度の睡眠障害[インソムニア]となる。眠りたい吸血鬼。
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ずい。得意満面で頭を出すアイン。
「撫でますか?」 「……それは、褒めろということか?」 コクリ。
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■アイン[Ein]
科學情報局[DSI]、通称 “店[The Shop]” の一部門、超常現象事務局[OPS]の新米ハンター。
師に引き取られ教えを受ける6年以前の記憶が無い。
通常時は左腕に擬態した義手を着けており、その義手を利用しての肉弾戦を得意とする。
併用して師から伝授された魔術を使用。
さらに戦闘に特化した義手・殲滅服──術式破城槌──『ヘルツォ・グロンド(Herzo[¨] Grond)』を所持。
意外とヌけた性格。
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や、やめろ……ッ。なでるな! 喉をなでるな……ッ。
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■プレさん
喋るプレーリードッグ。インチキ関西弁(?)。セクハラ魔人。
思考波で頭の中に直接話し掛けてくる模様。
至高にして重畳[ちょうじょう]たる高貴の賓[マレビト]。
異郷[とこよ]から此方[こなた]に来訪するものにして、人々に祝福と咒[のろ]いとを与えて去る賓位[まろうどい]の支配者。
この賓位[せかい]に唯一、ちょう貴重かつ、ちょう高貴な吸血プレーリードッグ(自称)。
その正体は謎。
一応腐っても草食げっ歯類なのでちょっぴりアイデンティティに悩んでいる。
「ワ、ワシは……血って草の一種ってことでファイナルアンサー?」 「んなわけない」
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何故だ! 何故私を殺さない! 余裕か! 憐れみか!
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■リゼイル[RE:Xhale Jaron]
アインのお師匠。
神父(元)。“闇司祭” リゼイルジャロン。
OPSのベテランハンター。
罪人の右手を切り落とし、様々な呪術を施し作ったといわれる強力な呪物“栄光の手”を持つ。
一応魔法をメインとする[スペルキャスター]が、戦闘中は肉体派。
モンク系? イイ性格のおっちゃん。
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灰は灰に。鬱[ウツ]の態[てい]なら上の機嫌に……。私を滅ぼすのならそれもいい。
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■クリス[Christopher Malkavian Wachtmeister]
“蠅声の王” とも称されるヴァクトマイステル血族のサウザンド(貴族種)。
彼自身はながらくヒトの血を吸っていない。
だが元々長大な寿命を持つヴァンパイアの中でも特に老化速度が遅く、血を吸わずともほとんど経年劣化していない。
また、驚異的な身体能力と回復力を併せ持ちあわせる。
使用銃、ニューモデルアーミー2丁。
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はい。クリス様……。
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■コサチ[kosachi Trinidad y Cornet]
コサチ・トリニダード・イ・コルネット。
父方姓・接続詞・母方姓。
人間。
クリスに仕えているが、その目的や背景はわからない。
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血が出ました。クリス様、傷口を舐めてくださいますか。
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■執事、キヨタ
吸血鬼の持つ力への願望があり、 ことあるごとにクリスを挑発し “抱擁” されることを望む人間の執事。
それを良しとするクリスに雇われたまま現在に到る。
その慇懃な態度と物腰で一見冷静に見えるが、
吸血鬼となるチャンスを保つために童貞を守りつづけたりと結構熱い(?)男。
眼鏡。
※非童貞・非処女は “抱擁” をうけてもグールにしかならない。
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玩具? もちろん玩具なんかじゃあないさ。兄様は兄様だよ。血が吸いたいくらい大好きな……。
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■コンラッド[Conrad, コンラート]
クリスの異母兄弟。
何故かクリスに対して激しい所有欲を持ち、その周囲にいる者は誰であろうと憎み妬む、尊大な態度の少年。
表情は豊かであるが、偽りであることが多い。
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云うまでもないね“クリスさま”。俺の専門は殺し、人さらいはアンタ。──これも分業って奴さ。
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■マガト[禍吐, Reichardt Fritz Sigismund Magath]
ライヒアルト・フリッツ・ジギスムント・マガト。
ウルリーカにかしずくナイフ使い。
男女問わず純潔の童を(吸血鬼化しないように)犯しつつ “抱擁[だ]いて”まわり、
その摂取した血を“自分を介して”ウルリーカに飲んでもらうことを至上の悦びとする。
クリスに対しては反抗的。
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三千世界の鴉を殺したとて、陽は昇るぞクリス!! あーっはははははは!!!
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■ウルリーカ[Ulrika Malkavian Wachtmeister]
ウルリーカ・マルカヴィアン・ヴァクトマイステル。
ヴァクトマイステル姓における真祖を名のる、血族の主にして完全なるサウザンド。
古い貴族的な吸血鬼の価値観として、より多くの人間の血を吸い、
より多くの“力”を浪費して外見的な若さを保つ、というものがあり、彼女はそれがゆえにその幼い外見を永く維持しつづけている。
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死ぬか、生きるか。選びなさい。──いきたいなら、私がいかせてあげる。
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■カザト[海聖]
農林水産省消費・安全局衛生管理課、特殊防疫対策班、 通称 “化け物屋敷[スプークハウス]” ハンター。
エスとは初対面。
彼女は、実績をあげることによっての “ヘイフリック限界”(死亡リミット)の期間延長を目的として行動しており、
ハンター活動は、あくまで手段であって目的ではない。
ウズヒ、ミツキ両名を従える。
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「──この人、しゃべんないの?」 「………………ヴァ」 「しゃべった!!」
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■ウズヒ[太陽]
カザトに従う強力なハンター。フギン(思考)。
筋骨隆々とした大男。
その名に違わず強力な爆炎をまとった攻撃を行なうが、その身は確実に己をも焼く。
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……ああぁぁああ。あ……あぁっぁあああ? あ……あぁああああ!!
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■ミツキ[月]
カザトに従う怪力無双の女ハンター。ムニン(記憶)。
両手首を鋼鉄製の巨大な手錠と長いチェーンで拘束している。
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[ワード]
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【アンチヘイフリック】
一定期間毎に書き換えなければ作動する自己細胞死[アポトーシス]プログラムが施されたナノマシン。
簡単に云うと時限式のウィルス。
これにより全てのスプークハウス所属ハンターは、一定期間毎にスプークハウスに寄りメンテを受けないと死ぬ。
その代わりに有効期間を “ヘイフリック限界” として持ち、単独のハンターとして自由度の高い行動が許されている。
その間、独自にヴァンパイア狩りをするのがスプークハウスのハンターがとる基本スタイル。
活躍すれば僅かずつ期間を延長してもらえる。
【ロトシックス】
正式名称 リゼルギン酸トリエチルアミド245。R-T-245。
投与して失敗すれば死ぬが、生き残ればなんらかの能力が “ランダムに” 発現するという無茶かつ非人道的な人工新薬。
通称はその賭博性の高さより。
ダロウ製薬謹製(黒の断章にて不老新薬“ナイトゴーント”をつくった組織)。
【スプークハウス】
化け物屋敷、幽霊屋敷、の意。
正式名称、農林水産省消費・安全局衛生管理課、特殊防疫対策班。
通称 “ロトシックス[LOTO6]” 呼ばれる新薬により特殊能力を発症した、“ナンバーズ[NUMBERS]”と呼ばれる、
高度特殊能力保持者で構成されるハンター集団。
某国では吸血鬼を含めた夜族の存在が一般的には認められておらず、また法的にも整備されていないため、
名目上は ”防疫に関する害獣駆除” 組織として農林水産省の管轄下にある。
総合マネージャには、ダロウ製薬からの出向でロトシックスの開発にも関与したエムエム(MM)が就任。
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[INTERMISSION]
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ア、レールャ! 私に従って神の門をくぐりましょう。──まあ、神の名は忘れましたが。
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■エムエム[MM]
農林水産省消費・安全局衛生管理課、特殊防疫対策班。通称スプークハウス、統括マネージャ。
知的でにこやかな黒人。
ダロウ製薬からの出向でロトシックス、アンチヘイフリック等の開発にも直接関与したとされる。
登場も、定かではない。
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